写真原板とは

写真原板とは、撮影時にカメラに装填されていた、写真画像のもととなる、記録媒体(メディア)、つまり、写真フィルム、ガラス乾板などを指します。写真原板は撮影の時、その場で画像が記録された、最も直接的な記録であり、写真原板が無ければプリントや印刷物は存在しません。
一般に写真と言うと、プリントや印刷物などを指しますが、プリントや印刷は撮影された厖大なコマから、ごく少数が選ばれたもので、撮影されたすべての画像ではありません。何らかの理由でプリント、印刷されなかったコマにも重要な記録があることはよくあります。また、プリントや印刷では、トリミングや焼きこみ等、後から手が加えられることもあります。
対して写真原板では、撮影された画像すべてを見ることができるため、周囲の状況や時間経過による変化、写真家の興味の変化や視点の推移とそこからわかる撮影の意図も、よりくわしく理解できます。
そのためセンターでは、撮影された写真画像を正確に後世に残すためには、後からの解釈や編集、選択が加えられたプリントや印刷物だけではなく、元となる写真原板全体の保存が必要であると考えました。