デジタル化について

デジタルデータベース化の重要性

プリントと異なり、写真フィルムやガラス乾板の写真原板は肉眼で見ても画像をよく観察できません。加えて写真原板はデリケートな素材のため不特定多数の方に直接手に取っていただく形で公開することはできません。また、膨大な数量が特徴の写真原板を利用するときは、画像の検索が短時間でできなければ実用性に乏しくなります。
こういった問題について、デジタル化には以下のような利点があります。

データ作成時の利点

  • 容易に大量のデータを取得できる。
  • 撮影後の整理、編集が容易。
  • 複製(コピー)の作成が容易・経済的である。
  • データ自体は経年劣化しない。(データを記録するメディアは劣化します)

利用時の利点

  • オリジナルの写真原板に触れずに(傷めずに)内容を閲覧できる。
  • 拡大縮小が容易で、小さいネガの細部も拡大して十分に観察できる。
  • 検索が可能なため、素早く大量の画像データから見たいコマ画像を探すことができる。大量の画像の比較や検索が高速でできるため効率的な調査・研究が可能である。
  • 写真原板の扱い方を知らない人でも簡単に閲覧できる。
  • CD、DVDなどのメディアやWebを介して、情報の共有が容易であるため、海外を含む遠方の機関が所有している写真原板であっても容易に閲覧することができる。このような点から、写真原板の整理にとって、デジタル化は特に重要です。
画像のデジタル化
原板スキャン

フラットベッドスキャナによるスキャン作業

日本写真保存センターでは写真原板の画像はコンタクト(密着)の形で取得をすることにしています。効率的にコンタクトの画像を取得するため、現在は写真原板を並べてスキャニングできるフラットベッドスキャナを使用しています。コンタクトの形で画像をとることで写真原板のパーフォレーション部分(縁)のフィルム情報や写真家や編集者がつけた印なども記録することできます。デジタルデータについては、より適切な取得・保存の手法がないか、実際の写真原板を調査しながらさらに調査・研究をすすめています。

バックアップについて

デジタルデータは便利な反面、常にデータの破壊や消滅の危険もあります。センターでは、バックアップは二重にとり、必ずプリントアウトも行って目で確認できる紙の台帳も作成、ファイリングをしています。