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page2018オープンイベント日本写真保存センター セミナー -劣化したフィルムへの対策- 開催のお知らせ(2月7日)

【セミナー】page2018オープンイベントでセミナーを開催します

終了しました

日本写真保存センターでは、「あなたのフィルムは大丈夫ですか!」をキーワードに「page2018」 オープンイベントの日本写真保存センターセミナー「劣化したフィルムへの対策」を2018年2月7日(水)に池袋サンシャインシティー文化会館7階で開催致します。

今回は、「遥かなる遠山郷」の作者である塚原琢哉氏より、60年前の劣化した写真原板から画像を復元させた、「南アルプス下栗の里で昭和30年代に撮影された山村の生活記録」についてお話を伺います。また後半で「日本写真保存センターの保存作業紹介」として、実際に当センターで行っている保存作業を紹介します。また、包材メーカーの協力により長期保存のための包材を実際に手に取ってみていただけるかたちで展示いたします。ぜひご参加ください。

高温多湿な日本の気候はフィルムを長期保存するにはとても厳しい環境です。そのような環境にフィルムを長い間しまっておくと、フィルムから酸っぱいにおいがでてくる。これが「ビネガーシンドローム」という劣化が始まった合図だ。劣化の初期症状はにおいだけですが、劣化が進むとフィルムが丸まったり、ぼろぼろになったりして二度と画像を見ることができなくなります。そのため、当センターでは歴史的・文化的な出来事を記録したフィルムが劣化・散逸する危機を防ぐ為に写真原板(フィルム・乾板等)を収集し、長期保存に適した包材に入替え、低温低湿の収蔵庫へ収めています。

日時:2018年2月7日(水)13:30~16:30 (開場 13:00)
場所:池袋サンシャインシティー文化会館7階710号室
定員:80名(事前登録制)

1:「劣化した写真原板に対して作家としての解決例」(仮題)
講師:塚原琢哉(写真家)

2:「日本写真保存センターの保存作業紹介」
講師:笛木諭(日本写真保存センター調査員)

3:「保存に適した包材のデモンストレーション
出展予定企業:㈱コスモスインターナショナル、㈱資料保存器材、
㈱TTトレーディング(旧社名 特種紙商亊㈱)、 PGI、ラ―ソン・ジュール・ニッポン㈱

参加を希望される方は、下記フォームより、必要事項をご記入の上、お申し込みください。

イベントは終了しました

写真原板データベースを更新しました

日本写真保存センターが公開している「写真原板データベース」に、吉岡専造、渡辺義雄、旧内閣情報部(局)写真協会、緑川洋一、野水正朔、岩宮武二、高井潔ら、7名により撮影された約1,100点の写真原板画像を追加しました。公開原板数は、計4,800点を超えました。
日本各地の風景や風俗が色濃く写し取られた写真原板画像をどうぞご覧ください。

写真原板データベースを閲覧する

写真原板データベース 目録

保存セミナー大阪開催のお知らせ(10月20日)

【セミナー】写真保存センターセミナー・大阪
「写真フィルムを長期保存するには…講演と包材のデモンストレーション」

皆さまが撮られてきた数多くの写真フィルムが、知らぬ間に劣化が進み使用できないまでにダメージを受けていることをご存知ですか。
「日本写真保存センター」では2007年から、文化庁の委嘱を受けて「写真フィルムの保存・活用」と「文化関係資料のアーカイブの構築」に関する調査研究を行っています。これまで最も一般的に使われてきたTAC(トリアセテートセルロース)フィルムの劣化現象のひとつに、ビネガーシンドロームと呼ばれるフィルムベースの加水分解による劣化があります。フィルムは高温、高湿度の環境に長く置かれたままだと約10年で劣化が起こり、使用できなくなります。対策としては、低温、低湿度の場所に移して、フィルムが納まっている包材を中性紙のものに交換する必要があります。
本セミナーでは、講師に保存科学の専門家、園田直子氏をお迎えし、写真原板の適切な保存についてご説明頂き、合わせて写真保存センターの実践状況をご紹介致します。また、展示では包材を実際に手に取ってご覧いただけます。関西での初めての機会、ぜひご参加ください。

☆終了しました
日時:2017年10月20日(金) 14:00~16:30(13:30より受付)

場所:メットライフ本町スクエア(地図を表示)(旧大阪丸紅ビル) B1会議室
大阪市中央区本町2-5-7<富士フイルムフォトサロン大阪の地下会議室です>

定員:80名(申込先着順、満席の場合のみご連絡します。)
参加費:無料

申込先:Faxまたはe-mailで、日本写真家協会事務局まで
Fax: 03-3265-7460
email : info@jps.gr.jp

emailでお申し込みの際は「日本写真保存センター大阪セミナー申込」と題し、氏名、ご連絡先、ご所属(任意)、をご記入の上ご送信ください。

 

参考:page2017 展示風景

参考:page2017 展示風景

プログラム

基調講演「写真・映像資料の保存―国立民族学博物館での取り組み」
園田直子(国立民族学博物館教授)

日本写真保存センターについて
松本徳彦(公益社団法人日本写真家協会副会長)

日本写真保存センターの保存対策
中川裕美(日本写真保存センター調査員)

包材の展示(随時)
参加会社:㈱コスモスインターナショナル、㈱資料保存器材、㈱TTトレーディング、PGI、
ラーソン・ジュール・ニッポン㈱  ※50音順

講師紹介

園田直子 (大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立民族学博物館教授)
専門は保存科学。国立民族学博物館において、博物館における持続可能な資料管理を目指し、総合的有害生物管理 (IPM)、資料の展示・ 保存環境、収蔵庫の再編成などに関する研究に取り組む。 編著書に、New Horizons for Asian Museums and Museology, Springer Singapore(2016年)、『紙と本の保存科学(第2版)』 岩田書院(2010年)、『博物館への挑戦――何がどこまでできたのか』日髙真吾と共編 三好企画(2008年)などがある。

協力会社紹介

株式会社 コスモスインターナショナル
1980年創業時にポジフィルム整理用品を開発・販売、その後、長期保存整理用品の輸入・製造・販売を行う。1990年に法人化、写真整理業務を開始、現在は貴重な写真作品のオリジナル保存およびデジタル化を進めています。保存用品のPRINTFILE社、UNIVERSITY社、アルバムのBREWER-CANTELMO社、PINAZANGARO社からの輸入を継続しています。
東京都目黒区下目黒3-1-22 03-3494-8621 niiyama@cosmosint.co.jp
担当:新山洋一

株式会社 資料保存器材
長期間保存し活用していく資料を、できるかぎり良い状態で維持するためのアーカイバル容器のオーダーメイドでの製造販売と、紙媒体記録資料(図書/雑誌/新聞/地図/図面など)のニーズに応じての充分かつ適切な処置を心がけたコンサベーション(修理)を行なっております。また、日本で唯一の物理的にも科学的にも資料に安全なガス吸着材『GasQ』を製造販売しております。GasQは大気中の、または資料そのものから発生するガス(酢酸やアンモニア)を吸着し離しません。
東京都文京区本駒込2-27-16 03-5976-5461 abe@hozon.co.jp
担当:阿部祐貴

株式会社TTトレーディング
―貴重な資料を未来へ― 国産(特種東海製紙株式会社製造)の保存・保護用用紙と用品類を製造・販売しています。これらの製品は、厳密な工程管理のもと、中性~弱アルカリに仕立てています。貴重な資料や作品をさまざまな外部劣化要因(光やホコリ、大気汚染物質、温湿度の変化etc.)からまもるため、博物館をはじめとして、美術館、図書館、公文書館などでご採用をいただいております。
東京都中央区八重洲2-4-1ユニゾ八重洲ビル6階
03-3273-8516 shop-tp@m.tt-paper.co.jp
担当:久保木良彰 秋田若登

PGI (株式会社TKB)
1979年に写真作品を販売する商業ギャラリーとして設立。ブックマットによる保存額装の必要性と合理性を提案し、コットンラグで作られた無酸性マットボードや、低反射ガラス、保存箱などを輸入販売。多くの美術館コレクションのマッティングや額装を手がける。豊富な経験を活かし小ロットからの特注製品の提供など、美術館、写真家、コレクターの様々なニーズにお応えできるよう努めています。
東京都港区東麻布2-3-4 TKBビル3F 03-5114-7935 info@pgi.ac
担当:西丸雅之

ラーソン・ジュール・ニッポン株式会社
グループ内に英国のコンサベーション・バイ・デザイン社、フランスのストゥルズ社という永年保存・修復・展示に関する商品を製造販売する会社を持ち、大英博物館、大英図書館、ルーブル美術館、日本国内では国立国会図書館、東京国立博物館などでご採用頂いております。各国の保存・修復専門家の研究と永年の経験を基に、高品質で安全な材料で中性紙保存箱等の保存用品を少量・短期間・経済的な価格でご提供しております。
東京都港区高輪3-4-1 03-5421-2061 info_cxd@larson-juhl.co.jp
担当:コンサベーション・バイ・デザイン(CXD)事業部 松田香世

平成28年度文化庁「文化関係資料のアーカイブの構築に関する調査研究」報告書をアップロード致しました

「文化関係資料のアーカイブの構築に関する調査研究」を、資料ダウンロードページに追加いたしました。
平成28年度の調査研究実績について詳しくご覧いただけます。
以下、資料ダウンロードページよりご覧ください。

資料ダウンロード

page2017オープンイベント セミナー開催のお知らせ(2月8日)

【セミナー】page2017オープンイベント 時代を記録した写真原板に光を! ―眠っていた写真原板を目覚めさせ、活用しよう―

終了しました。

いま、日々の暮らしや歴史的な出来事を撮影、記録したフィルム(写真原板)が劣化と散逸の危機に瀕しています。特に撮影者が物故されると、フィルムの保存は遺族にとって大変な重荷になっています。遺族のフィルムの保存状況をみると多くが常温のまま部屋の片隅に整理されないまま放置されていますが、わが国の高温多湿という気象条件は、フィルムの保存には適していません。郷土資料館や文書館などに寄贈されたフィルムも同様で、利活用されないまま眠っていることが多くあります。
日本写真保存センターでは、こうした眠っているフィルムを探し出して収集・保存し、歴史的・文化的な価値を有する写真画像を利用するにはどうすればよいか、を調査研究しています。
本セミナーでは、センターの研究成果を紹介し、写真原板の活用について考察します。また、会場では、資料保存関係各社のブースで、フィルムを長期保存するための包材(保存容器)を展示し、ご説明いたします。時代を記録した画像を甦らせ活用するために。この機会にぜひご参加ください。

日時:2017年2月8日(水)13:30~16:30page2016セミナーの様子
会場:池袋サンシャインシティー文化会館7階
1 :「日本写真保存センターの役割
講師:松本徳彦(公益社団法人日本写真家協会副会長)
2 :「写真原板の適切な保存
講師:中川裕美(日本写真保存センター調査員)
3 :「写真原板のデータベース
講師:河原健一郎(日本写真保存センター調査員)
4 :「写真原板データベースの価値について」(仮題)
講師:丸川雄三(国立民族学博物館先端人類科学研究部准教授、 日本写真保存センター諮問調査委員)
5 :「保存に適した包材のデモンストレーション
㈱コスモスインターナショナル、㈱資料保存器材、 ㈱TTトレーディング(旧社名 特種紙商亊㈱)、 PGI、ラ―ソン・ジュール・ニッポン㈱ ※50音順
定 員:100名(申込み順・定員に達した場合はご連絡します) 参 加 費:無料
申込先:FAXまたはe-mailで日本写真家協会事務局まで

申込期限:2017年1月31日(火)

終了しました

写真原板データベースの公開を開始します

この度、公益社団法人日本写真家協会 日本写真保存センターでは、収集、調査した写真原板のうち、20の写真家および団体、約3,700コマ の写真原板画像を検索・閲覧いただける「写真原板データベース」を公開致しました。

写真原板データベースは、死蔵されている写真原板を、出版、展示、研究活動など、様々な利活用へと結び付ける事を目指しています。
時代を様々な切り口で写し取った生の写真原板画像を、どうぞご覧ください。

リンク:写真原板データベースについて

東京国立近代美術館 相模原フィルムセンターに写真原板収蔵(第10回目)

1117日(木)日本写真保存センターでは、収集した写真原板のうち、調査が完了したものを
淵野辺にある相模原フィルムセンターに収蔵しました。
今回は10回目の収蔵で、内訳は以下の通りです。 

写真原板収蔵本数:2,767
内訳
写真家 朝倉隆                 1,595
    旧写真協会                         774
    木村伊兵衛                  193
        野水正朔                     205               


次回の写真原板収蔵は2017年3月を予定しています。

「渡辺義雄の眼 伊勢神宮・イタリア・モスクワ」開催のお知らせ

「渡辺義雄の眼 伊勢神宮・イタリア・モスクワ」開催

渡辺義雄 撮影:木村惠一

渡辺義雄 撮影:木村惠一

故名誉会長渡辺義雄( わたなべ・よしお)氏のご遺族から、公益社団法人日本写真家協会に写真原板並びに作品の寄贈の申し入れがあり、日本写真保存センターが収集、保存することを決めました。
写真原板は「伊勢神宮」「旧帝国ホテル」「迎賓館」「新宮殿」などと「イタリア」「モスクワ」など。
「奈良六大寺大観」「大和古寺大観」「日本の塔」等に収載されている作品の写真原板(5×7、4×5、6×6、35 ミリ)等 約30,000 枚。写真展に使用したプリントおよび資料プリント約5,000 枚の寄贈を受けました。
保存センターでは、昨年の「原爆展」に続く第2 弾として、「渡辺義雄写真展」を、10 月にポートレートギャラリーで、11 月に大阪ニコンサロンで開催することにしました。


写真展:「渡辺義雄の眼 伊勢神宮・イタリア・モスクワ」
主催:公益社団法人日本写真家協会「日本写真保存センター」
   一般社団法人日本写真文化協会(東京展)
協賛:(株)ニコン、(株)ニコンイメージングジャパン、一般社団法人日本写真著作権協会
協力:日本大学藝術学部
会期・会場:2016年10月27日(木)~11月9日(水) 東京四谷・ポートレートギャラリー

     2016年11月24日(木)~30 日(水)  大阪ニコンサロン(大阪ニコンプラザ内)

展示作品:1953 年撮影の「伊勢神宮」、1956 年撮影の「イタリア」「モスクワ」から寄贈を受けた写真原板から新たにプリントしたモノクロ作品約55 点で構成

作品について:

伊勢神宮 内宮正殿の棟 1953年

伊勢神宮 内宮正殿の棟 1953年

「伊勢神宮」はわが国で初めて式年遷宮直前に御垣内で撮影されたモノクローム作品。
地面の白玉石がレフ板の役割を果たし、直射日光を受けた建物全体の素木の柱や千木、堅魚木の飾り金具が光り輝いて荘厳な建築美を醸し出している。
第二次大戦が終わって復興が進んでいた「イタリア」、途上にある「モスクワ」を訪れ、西欧の文化や人々の暮らしぶりに対して、日本人の営みの差異を素朴に感じ取り、生きることへの逞しさに驚きの眼差しを向けている。
渡辺の社会情勢を見る眼の鋭さが短期間のスナップでありながら的確に表されている。
時代を透視した味のある作品群である。

渡辺義雄経歴

モスクワ 家族で旅に出る 1956年

モスクワ 家族で旅に出る 1956年

日本の建築写真家の草分けとして、「伊勢神宮」の式年遷宮を3回、40年に亘って撮影した。
昭和45年、「奈良六大寺大観」全12巻の一部に関わる。60年間の永きに亘って写真家として活躍するとともに写真家の社会的地位の向上、写真著作権の死後起算50年の法改正に尽力。また、写真美術館の設立運動にも力をそそぎ、東京都写真美術館の初代館長にも就任した。それらの功績により、写真家として初の文化功労者に叙せられた。大学での写真教育にも取り組み、多くの次世代を担う写真家を育成した。

<略歴> 渡辺義雄(わたなべ・よしお)1907 ~ 2000

明治40年(1907) 新潟県三条町(現、三条市)に生まれる。
昭和3年(1928) 東京写真専門学校(現、東京工芸大学)卒業。
昭和8年(1933) 「お茶の水駅」をフォトタイムス1月号に発表、出世作となる。
昭和9年(1934) (財)国際文化振興会に参加、日本の文化、実状を海外に紹介する。
木村伊兵衛と共に名取洋之助による日本工房に参加。
昭和25年(1950) 日本写真家協会(JPS)の創立に参加。
昭和28年(1953) 伊勢神宮の第59回式年遷宮に際し、初めて御垣内の撮影を行う。
昭和33年(1958) 芸術選奨文部大臣賞受賞。
昭和34年(1959) 日本写真家協会会長となる。
昭和40年(1965) 全日本写真著作者同盟結成、委員長となる。
昭和46年(1971) 日本写真著作権協会設立、会長となる。

イタリア フィレンツェ ダビデ像 1956年

イタリア フィレンツェ ダビデ像 1956年

昭和47年(1972) 紫綬褒章受章
昭和49年(1974) 毎日芸術賞受賞。
昭和53年(1978) 勲三等瑞宝章受章。
昭和55年(1980) 日本大学名誉教授となる。
昭和56年(1981) 日本写真家協会名誉会長となる。(会長在任期間23年)
昭和61年(1986) 日本建築学会文化賞受賞。
平成2年(1990)第6回東京都文化賞受賞。東京都写真美術館初代館長となる。
写真家として初めて文化功労者に叙せられる。
三条市名誉市民に推挙される。
平成5年(1993) 第61回式年遷宮撮影。
平成9年(1997) 東京都写真美術館名誉館長となる。

<写真集>

「伊勢神宮」、「奈良六大寺大観」、「桂離宮」、「東宮御所」、「迎賓館」、「宮殿」、他多数。

お問い合わせ:

公益社団法人日本写真家協会  担当・松本徳彦(JPS 副会長)
102-0082 東京都千代田区一番町25 JCII ビル303
電話 03-3265-7451 FAX 03-3265-7460

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