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page2017オープンイベント セミナー開催のお知らせ(2月8日)

【セミナー】page2017オープンイベント 時代を記録した写真原板に光を! ―眠っていた写真原板を目覚めさせ、活用しよう―

終了しました。

いま、日々の暮らしや歴史的な出来事を撮影、記録したフィルム(写真原板)が劣化と散逸の危機に瀕しています。特に撮影者が物故されると、フィルムの保存は遺族にとって大変な重荷になっています。遺族のフィルムの保存状況をみると多くが常温のまま部屋の片隅に整理されないまま放置されていますが、わが国の高温多湿という気象条件は、フィルムの保存には適していません。郷土資料館や文書館などに寄贈されたフィルムも同様で、利活用されないまま眠っていることが多くあります。
日本写真保存センターでは、こうした眠っているフィルムを探し出して収集・保存し、歴史的・文化的な価値を有する写真画像を利用するにはどうすればよいか、を調査研究しています。
本セミナーでは、センターの研究成果を紹介し、写真原板の活用について考察します。また、会場では、資料保存関係各社のブースで、フィルムを長期保存するための包材(保存容器)を展示し、ご説明いたします。時代を記録した画像を甦らせ活用するために。この機会にぜひご参加ください。

日時:2017年2月8日(水)13:30~16:30page2016セミナーの様子
会場:池袋サンシャインシティー文化会館7階
1 :「日本写真保存センターの役割
講師:松本徳彦(公益社団法人日本写真家協会副会長)
2 :「写真原板の適切な保存
講師:中川裕美(日本写真保存センター調査員)
3 :「写真原板のデータベース
講師:河原健一郎(日本写真保存センター調査員)
4 :「写真原板データベースの価値について」(仮題)
講師:丸川雄三(国立民族学博物館先端人類科学研究部准教授、 日本写真保存センター諮問調査委員)
5 :「保存に適した包材のデモンストレーション
㈱コスモスインターナショナル、㈱資料保存器材、 ㈱TTトレーディング(旧社名 特種紙商亊㈱)、 PGI、ラ―ソン・ジュール・ニッポン㈱ ※50音順
定 員:100名(申込み順・定員に達した場合はご連絡します) 参 加 費:無料
申込先:FAXまたはe-mailで日本写真家協会事務局まで

申込期限:2017年1月31日(火)

終了しました

写真原板データベースの公開を開始します

この度、公益社団法人日本写真家協会 日本写真保存センターでは、収集、調査した写真原板のうち、20の写真家および団体、約3,700コマ の写真原板画像を検索・閲覧いただける「写真原板データベース」を公開致しました。

写真原板データベースは、死蔵されている写真原板を、出版、展示、研究活動など、様々な利活用へと結び付ける事を目指しています。
時代を様々な切り口で写し取った生の写真原板画像を、どうぞご覧ください。

リンク:写真原板データベースについて

「渡辺義雄の眼 伊勢神宮・イタリア・モスクワ」開催のお知らせ

「渡辺義雄の眼 伊勢神宮・イタリア・モスクワ」開催

渡辺義雄 撮影:木村惠一

渡辺義雄 撮影:木村惠一

故名誉会長渡辺義雄( わたなべ・よしお)氏のご遺族から、公益社団法人日本写真家協会に写真原板並びに作品の寄贈の申し入れがあり、日本写真保存センターが収集、保存することを決めました。
写真原板は「伊勢神宮」「旧帝国ホテル」「迎賓館」「新宮殿」などと「イタリア」「モスクワ」など。
「奈良六大寺大観」「大和古寺大観」「日本の塔」等に収載されている作品の写真原板(5×7、4×5、6×6、35 ミリ)等 約30,000 枚。写真展に使用したプリントおよび資料プリント約5,000 枚の寄贈を受けました。
保存センターでは、昨年の「原爆展」に続く第2 弾として、「渡辺義雄写真展」を、10 月にポートレートギャラリーで、11 月に大阪ニコンサロンで開催することにしました。


写真展:「渡辺義雄の眼 伊勢神宮・イタリア・モスクワ」
主催:公益社団法人日本写真家協会「日本写真保存センター」
   一般社団法人日本写真文化協会(東京展)
協賛:(株)ニコン、(株)ニコンイメージングジャパン、一般社団法人日本写真著作権協会
協力:日本大学藝術学部
会期・会場:2016年10月27日(木)~11月9日(水) 東京四谷・ポートレートギャラリー

     2016年11月24日(木)~30 日(水)  大阪ニコンサロン(大阪ニコンプラザ内)

展示作品:1953 年撮影の「伊勢神宮」、1956 年撮影の「イタリア」「モスクワ」から寄贈を受けた写真原板から新たにプリントしたモノクロ作品約55 点で構成

作品について:

伊勢神宮 内宮正殿の棟 1953年

伊勢神宮 内宮正殿の棟 1953年

「伊勢神宮」はわが国で初めて式年遷宮直前に御垣内で撮影されたモノクローム作品。
地面の白玉石がレフ板の役割を果たし、直射日光を受けた建物全体の素木の柱や千木、堅魚木の飾り金具が光り輝いて荘厳な建築美を醸し出している。
第二次大戦が終わって復興が進んでいた「イタリア」、途上にある「モスクワ」を訪れ、西欧の文化や人々の暮らしぶりに対して、日本人の営みの差異を素朴に感じ取り、生きることへの逞しさに驚きの眼差しを向けている。
渡辺の社会情勢を見る眼の鋭さが短期間のスナップでありながら的確に表されている。
時代を透視した味のある作品群である。

渡辺義雄経歴

モスクワ 家族で旅に出る 1956年

モスクワ 家族で旅に出る 1956年

日本の建築写真家の草分けとして、「伊勢神宮」の式年遷宮を3回、40年に亘って撮影した。
昭和45年、「奈良六大寺大観」全12巻の一部に関わる。60年間の永きに亘って写真家として活躍するとともに写真家の社会的地位の向上、写真著作権の死後起算50年の法改正に尽力。また、写真美術館の設立運動にも力をそそぎ、東京都写真美術館の初代館長にも就任した。それらの功績により、写真家として初の文化功労者に叙せられた。大学での写真教育にも取り組み、多くの次世代を担う写真家を育成した。

<略歴> 渡辺義雄(わたなべ・よしお)1907 ~ 2000

明治40年(1907) 新潟県三条町(現、三条市)に生まれる。
昭和3年(1928) 東京写真専門学校(現、東京工芸大学)卒業。
昭和8年(1933) 「お茶の水駅」をフォトタイムス1月号に発表、出世作となる。
昭和9年(1934) (財)国際文化振興会に参加、日本の文化、実状を海外に紹介する。
木村伊兵衛と共に名取洋之助による日本工房に参加。
昭和25年(1950) 日本写真家協会(JPS)の創立に参加。
昭和28年(1953) 伊勢神宮の第59回式年遷宮に際し、初めて御垣内の撮影を行う。
昭和33年(1958) 芸術選奨文部大臣賞受賞。
昭和34年(1959) 日本写真家協会会長となる。
昭和40年(1965) 全日本写真著作者同盟結成、委員長となる。
昭和46年(1971) 日本写真著作権協会設立、会長となる。

イタリア フィレンツェ ダビデ像 1956年

イタリア フィレンツェ ダビデ像 1956年

昭和47年(1972) 紫綬褒章受章
昭和49年(1974) 毎日芸術賞受賞。
昭和53年(1978) 勲三等瑞宝章受章。
昭和55年(1980) 日本大学名誉教授となる。
昭和56年(1981) 日本写真家協会名誉会長となる。(会長在任期間23年)
昭和61年(1986) 日本建築学会文化賞受賞。
平成2年(1990)第6回東京都文化賞受賞。東京都写真美術館初代館長となる。
写真家として初めて文化功労者に叙せられる。
三条市名誉市民に推挙される。
平成5年(1993) 第61回式年遷宮撮影。
平成9年(1997) 東京都写真美術館名誉館長となる。

<写真集>

「伊勢神宮」、「奈良六大寺大観」、「桂離宮」、「東宮御所」、「迎賓館」、「宮殿」、他多数。

お問い合わせ:

公益社団法人日本写真家協会  担当・松本徳彦(JPS 副会長)
102-0082 東京都千代田区一番町25 JCII ビル303
電話 03-3265-7451 FAX 03-3265-7460

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